2013年3月の読了本

・3/9 空ろの箱と零(ゼロ)のマリア (電撃文庫) 御影 瑛路

そうとう昔の積読を消化。悪くはない。

・3/17羆嵐 吉村昭

kindle版。淡々と、作者のパーソナリティが前面に現れない書き口がよい。ドキュメンタリー以上に主観から離れている様に感じられる技巧。こういう作品だとamazonのコメントも質が高くていいです。
事件内容に言及すると、あっという間に犠牲者がでて、その後は安全マージンを大きく取ることで被害が出ない。羆を狩るに際しても主力と遊軍を用意する慎重さが出て、結果的に取り逃がしていない。人間の集団の賢さ強さ弱さが見て取れて、非常に面白かった。