鉄のエルフ〈2〉赤い星 (ハヤカワ文庫FT)作者: クリスエヴァンズ,Chris Evans,月岡小穂出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/04/05メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (10件) を見る

  • 一巻時点では詰まらなくないだけで琴線に触れる所のない話だったのだけど、2巻できました。来ましたわ〜
  • <たぶんあとで書く>連隊誓約?文言と永遠の見張りのエルフの「火からうまれるものはなし」について。アンチエルフ的なコノワ、エルフ要素は予め欠落している帝国人の親和性と、エルフが生命についての原理主義的存在であること、植物が動物的な意思を備えていることがフックになっていること、ドワーフ、2項対立的なモデルから発していないように見えること、など。
  • 読み方の軸を得られないと詰まんないぞこれ。
  • 2巻の表紙が萌え萌えw。訴求力は強いと思うけど(というか私こそがこれに蹴躓いて1巻を手にした者だがw)、いいのかこれで。
  • 上二つがコノワ、3つめがエルフ。

「われらは炎を恐れない、たとえ炎に焼かれても
われらは火を恐れない、たとえ焼きつくされようと
われらは光を恐れない、たとえ光がわれわれの暗き心を照らしても
暗き心のなかにこそ、われらの力は宿りたり!」

「これで、お前たち全員が<鉄のエルフ>隊だ!火で鍛えられた戦士たちだ!」

肉体と骨
木と土
火から生まれるものはなし

草と葉
空と海
火から生まれるものはなし

われらは見張る
永遠に見張る
火から生まれた闇を

図式だけ取り出すと単純な二項対立なんだけど、クロスする領域から各々離れていくベクトルの取り方が存在に根ざしていて、枠組みとして用意された対立にはめ込んだ形には見えない。