「具体的な提案がなければ有効でない」は有害

  • 以下低レベルな話をする。
  • 「具体的な提案がなければ有効でない」っていう脅迫観念はかなり広くこの世を覆ってる。
    で、有用な人ほどこの要求に忠実に応えようとするものだけれども、あんまり材料がそろってない時点でソリューションを口にするのは止めたほうがいい。ていうか止めてくれ。それは訊かれた時や、話題になっている時だったりする訳だが、こういう機が熟していない時に出されるソリューションは既に提示され過去に理由つきで否定されているもの場合がまず100%で、そんなものが「結局今のところこれが一番ましなんじゃないか」などという手付きで出される訳だ。
    それって出さないよりも不味いんじゃないの?もしそれが本当にその提言を契機に施行されたら、たとえその後に十分な情報が揃って適切な処置を捻り出せても、「決まってるから」修正できないなんて事になりがちでないですか。それこそ契機の切り間違いっていう。そういうのいっぱいあると思うんだけど。
    ルールというものが迅速な修正を織り込めない物として定義されてしまっている今の日本社会の習い性が現実にあるのだから、調査中だなあ答えがなかなか見つからないなあと思っている時は、無理して間違った具体的な提言を行わずに、たとえ求められても素直に我慢して待つべきなんじゃないかと、慎重ってそういうことなのではないかと思うのでした。
  • 結局〜とか言うなと。自戒を含みつつ。
  • 「具体的な提案をしなければならない」という反射行動。「反射行動」っていう「思考停止」の言い換えという具体的な提案。なんだか。