最近行った美術鑑賞とその他

  • たしかに山種と野間記念館の花鳥画展には行っているのだが、いつだったか。9/23、24かな?
    出光美術館風神雷神も行ったけどいつだったか。9/30かな?
    10/7 ウィーン美術アカデミー名品展
    10/8 玉堂美術館
  • 美術鑑賞に平行して、今は写真が大層楽しく(FA35mmF2ALを買ったのは9/17だった)、美術館に行くときにカメラを持っていって行き帰り途中などふらふらスナップを撮ってはfotolifeにあげている。いくつかレンズを換えてほっつき歩いたところ35mm(K100Dでは53.5mm)の画角が最も使いやすく、さすがはこの焦点距離が標準といわれるだけのことはあるなあと。
  • 最近の美術鑑賞では10/7が一番楽しかった。写真にはまりつつある目だと、19世紀に入ると画面のなかのぼかしの表現が突然アウトフォーカスの暈け方になるように思えて、「写真の普及!写真の普及!」とか脳内で叫んでました。影の落ち方も19世紀中ごろから精度が変わっている感じ。画面のコントラストも写真臭くなる。
  • まあそんな素朴な感動はさておき、今回気に入ったのはヨールダンス、ティルボルフ、レンブラント、バレント・ファブリティウス、I・V・ロイスダール、ハイスム、リジウスカ=テルブッシュ、フューガー、ルスと言ったところ。それぞれなんか言ってみると、ヨールダンスとくらべたら、メイテンスのマリアテレジアはイラスト(だがそれがいい。でも宝石が全然光って見えないのはいかがなものか)。ティルボルフの絵では顔がみんな一緒で、認識の野蛮さに萌える。レンブラントは、戦慄系。ファブリティウスは、画家の意識のスピリチュアルな反映としてのデフォルメが迫る感じ。ロイスダールは、子供の方はなんかモロー見たいな感じで自分的には今一。親父の方は短い時間と普遍概念が止揚してる感じ。自分にとって静物画ではある方面ファン・タン・ラトゥールが極北にいて、それとはかけ離れたところで今回あった静物画の中ではハイスムが唯一時間が凍結させられている絵を描いているように思えた。リジウスカ=テルブッシュでは、今日の内この時代ではこの人以外は全員肌から外が存在、肌の内側には精神しかないものとして描いているのが解ってしまう。フューガーは、この辺りから溶き油の種類が増えてるっぽくて、白い生地の襟元のきらきらや目のハイライトが綺麗。ルスは、あんた写真だなって感じで、フィクションの方向性が写真的な細密に行ってるところで迫力が出てる感じ。ホーホストラーテンと比べるとリアリティという理念から絵画性というベクトルをどう伸ばしているかの違いが面白い。
  • 普段JPEG撮影なので現像ソフトというものをSILKYPIXフリー版でそれなりに初めて試しているのだけど、なんか色が強くなるほうに引っ張られてしまってやりながらなんだかなーと思いながらそれでも引っ張られてしまうのが抜けるまではちょっとアホ臭い仕上がりの写真ばかりを上げてしまいそう。