日本人とユダヤ人 (角川文庫ソフィア)作者: イザヤ・ベンダサン,Isaiah Ben-Dasan出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1971/09/30メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 54回この商品を含むブログ (45件) を見る

  • さて酔っ払って管を巻こう。考えるまでもなく自明の事ばかり書いてあると言うほど倣岸ではないにしろ、自分にとって何一つ驚くことのない内容で(でもやっぱ「ユダヤ人は、モーセの第二誡によって、実質的には絵画・彫刻を禁じられたに等しかった。従って、ゲルニカを描こうとすれば、それを文章になおした形にならざるをえない」とかみたいな凄いことがいっぱい書いてあるわけだが。それに分からないことは全く分からないまま変わらないし)、細かい違和感をすっきりさせてくれる類の気分のいい本。いやあ、そんな自分であることは自分はアイデンティティを確立していますといえる最低限のラインは満たしていると言ってしまいますわよ。大体、日本語で聖書を読んでキリスト教徒になるような人間はどこかに確実に頭の悪いところがあると言うことではある。日本は無宗教と言う無神経さ・観察眼のなさも同様(私はいつも低いレベルを相手にしています。だって大事なことでしょ〜。皆さんもっとバカに届く話をして下さい。私の手にゃ余る。なんでも余るが。お笑い種ですかそうですか)。日本教と言うネーミングは適切とも思えないけれど、その辺はキャッチコピーと言うことで仕方ないのかな。つうか大体「〜教」とつける言葉の意味が分からないのだけれど。
  • 自分の場合、細かく覚えてないけど、カバーなしの状態で青い装丁のミツバだったかタルムドだったかトーラーだったか用語は忘れたがそんな感じのユダヤについての本と、エリアーデ小説でその辺の素養ができていたところのもの。大学生の頃だけど、ユダヤ教が神に名を付けえないという事やその周辺からえた納得・理解には物凄く鍛えられたとか色々と言えるよなあと思う。まあでもあのへんの本はドゥルーズとかが書いた本を読む事と同じようなものだと思います。ははは、世代と環境と知力の問題でしょうか。
  • しかしあの辺りの本を訳して、日本語で記述しておきながら、日本語の中にない意味内容をある程度理解させることができる(理解なんてものは所詮全部直感です←バカ)翻訳者はいくら尊敬しても足りない。まあ原典読めるんだから当然とも思えるが。ユン チアンの新刊も早く訳されないかなー。
  • しかし極東ブログの当該エントリ荒らしたりしてた奴らやそのような輩って、頭悪い以上に、感情面がつたないんだろうなあ(w。
  • 色々と具体的になって有用そうなので、ここしばらくは山本七平がらみの本を色々読んでみよう。