私の見たいイスラム情報

  • 久々の肩書きニートの返上、今日から日本橋勤務の私ですがなにか。TBを頂いたので、ちょっと補足を書きたいと思う。
  • こういうのもなんだがイスラムとはもともとこうだっていう話はまあ結構わかっているわけだ。あたしゃユダヤ文化は一般人としてはそれなりに調べた方だと言ってみる実験、関連でイスラムのベースもちょっとは舐めてる(嘗めてるとは言えないが)。今回のような騒動が昔ながらのイスラムらしさを引いているところはもちろんあるだろうが、それは第一義的にはイスラム世界の反発を裏付けるものなってしまうと思う。日本のウォッチャーはまずそこに目が言ってしまうものが多いのだろうけれど、もともとそんな感じのイスラムに対して彼らの中の遷移の芽が知りたい。それにはイスラム圏のスタンダードを知悉し、継続的な関心の元に私のような一般の日本人が「イスラム」としか見られないものの中から経時的な差分、鉤括弧付の「イスラム」じゃない人間の社会の変化を切り取れる存在が必要で、そいつをくれ、と思うのが常々。サイード積んでるんだけどよみゃいいのかな。
  • たとえばヨーロッパだとまあ国民国家とかなんとかみたいなあたかも共通するベースがあるとでも言いえてしまえるかもしれないから、ローカルな観測をある程度フィルターのかかったヨーロッパ標準のトレンドとして語れる部分があると思うのだが、それのイスラム版、ローカルな変化とグローバルなイスラムのトレンドを接続できる存在が知りたい。
  • ヨーロッパにいて日本語ブログを書いている日本人にはまあーお高くとまったインテリが多く、そういった視点で記事を書いてくれているのも多いのだが、自分の知ってる範囲だとイスラム圏っていうとフィールドワーカー的な人が多くて、俯瞰的な分析とかイスラム社会学をやってくれる人ってなかなかいないっていう今のところの認識。「ネットは私の上を行く」のだから自分が探せてないってだけなんだけどね。
  • ある意味ぶっちゃけ結局「南北問題」みたいなもんなんですか?ってききたい部分もあるしー。あと外したところで、イスラム美術なんかもっと人口に膾炙されててもいいのにーとかおもうしー。